子供の祝い事

成人式

満20歳をもって成人とする思想は、紀元前200年頃の中国で既にあったといわれています。
中国では、男子が20歳を迎えると、冠をかぶり、成人を祝うという儀式が行われていました。
この「加冠の儀式」に相当するのが日本の「成年式・元服式」です。最近では、成人式といった方が通りが良いのですが、本来は男子の場合を「成年式」、女子の場合を「成女式」といい、年齢は男子13 歳から15歳、女子12歳から16歳が最も多かったようです。
儀式は、男子は「元服」といって、子供の髪型をやめさせ、冠をかぶり、髪を結ってまとめました。女子はそれまで長くしていた髪を結い上げる「髪上げの儀式」を行い、子供から大人になることを祝ったのです。また、女子の成人式は、たいてい初潮を見たときに行われました。
1月15日が「成人の日」として国民の祝日に定められてからは、この日までに満20歳になった人はすべて成人として認められます。つまり、社会的にも法律的にも大人として扱われるわけです。しかし現代では、成人と一個の人間としての独立とはかなり開きがあるのが現状ではないでしょうか。

子供の祝い事

受験

今や入学試験は高校大学に限らず、私立小学校、中学校、幼稚園にまで及んでいます。
人は、その成長過程に置いて常にふるいにかけられながら大人にならなければならないという受難の時代に生きています。
受験に関するしきたりは特にありませんが、強いて挙げるならば、「天満宮」への参詣と合格祈願絵馬の奉納でしょう。菅原道真を祠る天満宮は学問の神様として知られ、受験シーズンともなれば、合格祈願を願う親子で、いずこもごった返しています。
ところで絵馬は、もともと本当の馬を奉納していたそうです。古来日本人は、食糧、財産、労働力などを献上する風習がありました。
馬は労働力として最も価値があるもので、その馬を神に捧げて祈れば願いが叶うと考えられていたのです。
ですが、さすがに毎回馬ではもったいないということで、泥の馬、藁の馬などが登場し、最後には板に描かれた馬の絵になってしまいました。

子供の祝い事

入園/入学

日本では、古くから芸事の稽古はじめは6歳の6月6日と決まっていました。
これは、この年齢のこの日が、人間の記憶力が系統的に繁りはじめる時だとされてきたからです。
ですから、6歳からはじまる義務教育の年齢は、諸外国の例に従って適当に決めたわけではありません。
幼稚園は、1837年、ドイツのフレーベルがつくった「キンダー・ガーデン」が最初といわれています。
小学校の入学式は、子供の親離れという意味も含めて、重要な儀式、つまりはひとつの節目となっています。小さい背中には大きすぎるランドセルを背負い小学校の門をくぐる子どもの姿は、親にとっては嬉しさと同時に寂しさも感じるものです。子どもは親元を離れ、同年の仲間と生活し、集団のルールを身につけなければなりません。恐らく、子供にとって初めて接する未知の世界に違いありません。

子供の祝い事

七五三

七五三は、室町時代から行われていた三歳の髪置き、五歳の袴着、七歳の帯解の行事を、ひとまとめにした行事です。
三歳の髪置きは、それまで剃っていた髪を長く伸ばして、唐子まげを結う男女の式をいい、袴着は、五歳になった子供が初めて袴をはく式をいいます。
平安時代は女子も袴をはいていたため、男女ともこの儀式を行っていましたが、やがて女子の服装の変化とともに男子だけの儀式となりました。
七歳の帯解は女の子の祝いで、それまで帯のかわりをしていた付け紐を取り、初めて帯を結ぶ儀式です。
このような三つの行事がこれらの年齢に行われたのは、中国で七五三といった奇数年が縁起がよいとされていたためです。また11月15日は二十八宿の鬼宿日にあたり、祝い事には最高の日とされているためともいわれます。
それぞれの年齢に応じてスタイルを変えていく七五三は、幼児から子供へと成長していく過程における節目をあらわしているのです。